Tachihara Michizo Memorial Museum
展示のご紹介 2007年1-12月
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※2007年以降、書籍名・人名等の固有名詞の表記は、現在刊行中の筑摩書房版『立原道造全集』にあわせて、新字に改めました。
既刊の『立原道造全集』第1-3巻は、記念館で販売中です。内容見本はこちらをご覧ください。
●2007.1.3-3.25 新春企画展
「立原道造の世界2 生前発表物語を中心として」
立原道造(1914-39年)は、青春の憧れと悲哀を音楽性豊かな口語で謳いあげ、『四季』[第2次]を
主な舞台として作品を発表し、生前に2冊のソネット詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』を刊行するなど、
詩人として活躍しました。
また、将来を嘱望された建築家でもあり、東大建築学科在学中は、辰野賞を3年連続受賞し、浅間山麓に
構想した芸術家コロニイや、小住宅・ヒアシンスハウスなどの設計思想は、今日まで語り継がれています。
本展では、『立原道造全集』第1巻(2006年11月 筑摩書房)収録の生前発表作品から、物語の初出誌や
新資料を含む草稿を中心として、2冊のソネット詩集・詩稿・書簡等の関連資料を展観することによって、
立原の世界を顕彰します。
※「主な出展リスト」はこちらをご覧ください。
●2007.3.31-7.1 開館10周年記念特別展
「立原道造の世界3 手記・随想を中心として[前期]」
本展では、『立原道造全集』第3巻[第2回配本](2007年3月 筑摩書房)収録の作品から、手記[盛岡
紀行][長崎紀行]および生前未発表随想を中心として、草稿・書簡・絵画・書籍等の関連資料を展観する
ことによって、立原の世界を顕彰します。
中でも、立原が盛岡滞在中に描いた姫神山の油絵、本展で初公開する滞在した当時の「生々洞」の見取図と
写真、初公開草稿[断章]と関連書籍は、興味深いものと言えましょう。
※「主な出展リスト」はこちらをご覧ください。
●2007.7.7-9.30 開館10周年記念特別展
「立原道造の世界3 手記・随想を中心として[後期]」
本展では、『立原道造全集』第3巻[第2回配本](2007年3月 筑摩書房)収録の作品から、生前発表随想
の草稿と掲載誌、創作ノート「自選 葛飾集」「自選 両国閑吟集」「「水晶簾」詩稿」、更に[文集ノート]
[一九三三年ノート][一九三四年ノート]、少年期の日記等を中心とし、草稿・書簡・絵画・書籍等の関連
資料を展観することによって、立原の世界を顕彰します。
※「主な出展リスト」はこちらをご覧ください。
●2007.10.6-12.24 秋季企画展
「立原道造の世界4 生前未発表詩・物語を中心として[前期]」
本展では、『立原道造全集』第2巻[第3回配本](2007年11月末刊行予定 筑摩書房)収録の作品から、
4種の手づくり詩集『さふらん』『日曜日』『散歩詩集』『ゆふすげびとの歌』および、同時期作の生前
未発表詩・物語草稿を中心とし、書簡・絵画・書籍等の初公開を含む関連資料を展観することによって、
立原の世界を顕彰します。
※「主な出展リスト」はこちらをご覧ください。
●2007.10.15-12.24 もりおか啄木・賢治青春館主催/立原道造記念館協力
「立原道造と盛岡」展
もりおか啄木・賢治青春館[(財)盛岡観光コンベンション協会管理・運営]は、立原が、1938年秋、
盛岡市愛宕山下の「生々洞」に1か月滞在した折、散策した中津川の中ノ橋通にあります。
立原は、肺尖カタルで石本建築事務所を休職し、信濃追分の油屋で静養していた際に、同宿した年長の
友人深沢紅子画伯に実家の山荘を訪れるよう奨められ、盛岡への出立を決めたのでした。
立原は、《北方の祭のやうに美しい町》盛岡にあたたかく迎えられます。そして、盛岡の情景や日々の
心情を、恋人の水戸部アサイ宛の手記[盛岡紀行(仮称)・盛岡ノート(別称)]に綴ります。
本展では、この手記および盛岡関連資料を中心とし、詩稿・建築スケッチ・書簡・書籍等を展観するこ
とによって、立原の作品世界を顕彰します。
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