Tachihara Michizo Memorial Museum
風のたより No.3:展示作品と新刊書の紹介
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2001年3月24日から7月1日を会期として開催する、開館4周年記念特別展「立原道造の
“物語”―『鮎の歌』を中心として―」の展示品から、初公開の草稿をご紹介します。
展示される「鮎の歌」1章から4章の初稿は、横罫入用箋(縦22.2× 横18.8cm)19枚に、
青紫色鉛筆で縦に書かれていますが、3章の後半は失われ17枚目裏に書き込みがあります。
完成時は、神保光太郎宛の同日付書簡から1937年1月12日と推定されます。
初稿の内容はほぼ完成稿に近いものですが、「削除の美学」ともいえる推敲の跡が残さ
れていることや、初稿での「私」が「僕」に修正されていることなどから、立原の作品
制作過程を考察する資料として貴重なものといえましょう。
「国文学解釈と鑑賞」別冊『立原道造』(至文堂 3月24日発売開始 3000円)には、
初稿の全文が写真入りで紹介されています。
なお、『立原道造』の「総目次」はこちらです。
通信販売ご希望の方は「出版物のご紹介」をご覧ください。
●「鮎の歌」初稿No.1
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