Tachihara Michizo Memorial Museum
展示のご紹介 2010年1-12月
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※2007年以降、書籍名・人名等の固有名詞の表記は、現在刊行中の筑摩書房版『立原道造全集』にあわせて、新字に改めました。
筑摩書房版『立原道造全集』全5巻(完結)は、記念館で通信販売中です。購入方法はこちらをご覧ください。
●2010.1.3-3.14 新春企画展
「造形家 立原道造 パステル画から自装詩集まで[後期]」
立原道造(1914-39年)は、青春の憧れと悲哀を音楽性豊かな口語で謳いあげ、『四季』[第2次]を
主な舞台として作品を発表し、生前に2冊のソネット詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』を刊行するなど、
詩人として活躍しました。
また、将来を嘱望された建築家でもあり、東大建築学科在学中は、辰野賞を3年連続受賞し、浅間山麓に
構想した芸術家コロニイや、小住宅・ヒアシンスハウスなどの設計思想は、今日まで語り継がれています。
本展では、前期に続いて、立原が少年期から晩年までに制作した絵画(鉛筆・クレヨン・水彩・パステル・
ペン・油彩画)をはじめ、自装・ソネット詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』、手づくり詩集を中心として、
建築スケッチ・詩稿・書簡・書籍などを展観することによって、生涯を通じ、自らの作品世界に相応しい
《形象=かたち》を希求し続けた「造形家 立原道造」に光をあてようと試みます。
※「主な出展リスト」はこちらをご覧ください。
●2010.3.27-9.26 開館13周年記念特別展
「立原道造が遺したものたち 愛蔵品を中心として」
立原は、24歳8か月で夭折しましたが、遺したものたちは、没後70年以上を経た今でも色あせることは
ありません。
本展では、立原が愛用した品々や少年期に蒐集した多数の「東京市電乗換切符」〈初公開〉を中心として、
代表作である2冊のソネット詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』、詩稿・書簡・パステル画・建築設計図等を
展観することにより、立原の世界を顕彰します。
※「主な出展リスト」はこちらをご覧ください。
●同時期開催の移動展示
主催:信濃デッサン館(窪島誠一郎館長)/協力:立原道造記念館・立原道造の会
「信濃デッサン館」での「立原道造展」は、<1983.5.3-11.23>を会期に展観してから、今回が2度目の開催となります。
窪島氏が運営する館は、長野県上田市の塩田平に「信濃デッサン館」「無言館」「無言館第2展示館」「槐多庵」等があり、
東京都世田谷区の明大前に「KID AILACK ART HALL」があります。
なお、窪島氏は、2010年風信子忌の講演者です。
●2010.5.1-6.30
「立原道造展―夢はいつもかへつて行つた―」
会場:槐多庵(上田市「信濃デッサン館」・分館/Tel.0268-38-6599)
休館日:火曜日(5月4日は開館)
開館時間:9時から17時
※初日の5月1日17時30分から会場でオープニングパーティあり(参加自由)
道造の「五月のゼリーの風」が 信州上田の塩田平にやってきました。
●2010.7.10-9.3
「立原道造展―パステルは やはらかし―」<開催中>
会場:キッド・アイラック・アート・ホール3・4F
(明大前「信濃デッサン館・無言館」アネックス・ギャラリー/Tel.03-3322-5564)
休館日:8月14日から18日
開館時間:11時から20時
※初日の7月10日17時30分から会場でオープニングパーティあり(参加自由)
パステルのあしおと ことばのあしおと みちぞうのあしおと―。
★ギャラリートークのご案内★
開催日時:8月7日18時30分から
会場:キッド・アイラック・アート・ホール/Tel.03-3322-5564
講師:津村泰範(つむらやすのり・一級建築士・一級カラーコーディネーター・(有)文化財保存計画協会主任研究員)
※参加ご希望の方は、上記会場宛にご連絡ください。
休館にあたって
立原道造記念館は、2010年9月27日、休館いたしました。
13年6か月の短い間でしたが、最終日の26日には260余名の方々が来館され、
別れを惜しんでくださいました。
館員一同、皆様方のご温情に、心から感謝いたしております。
当面は、「インターネットミュージアム」として存続をはかりながら、
新たな顕彰方法を築くため、検討してまいる所存でございます。
なお、皆様方への<お知らせ>等は、順次、ネットに掲載いたしますので、
今後ともよろしくお願い申し上げます。
2010.9.27 館長代理 宮本則子
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