Tachihara Michizo Memorial Museum
風のたより No.8:保存版「タウトが見たもうひとつのニッポン」展

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2004年6月に早稲田大学図書館で開催された特別展は、好評のうちに終了いたしました。
この展覧会で使用された作品を含む「岩波書店所蔵ブルーノ・タウト資料」は、向後、高崎市の創造学園大学の
学園施設「ブルーノ・タウト資料館」で、順次、一般公開されることになりました。
早稲田展の記録のために、以下に、展示概要を保存しておくことといたします。



【早稲田大学図書館主催展示案内】

 岩波書店所蔵ブルーノ・タウト資料より
 「タウトが見たもうひとつのニッポン」



主 催:早稲田大学図書館

協 力:(株)岩波書店

会 期:2004年6月10日(木)〜6月18日(金) ただし日曜日は閉室

会 場:早稲田大学総合学術情報センター(中央図書館)2階展示室

時 間:10時から17時

展示概要:
 ドイツの建築家ブルーノ・タウトの名は、日本建築のみならず、ひろく日本文化を語るとき、忘れてはならない名前である。
 タウトは、1880年、東プロイセンのケーニヒスベルクに生まれ、ベルリンを中心に建築活動を展開し、1914年ケルンの工芸展のためにつくった「ガラスの家」で一躍成功をおさめ、ヨーロッパの建築界の第一線に立った。しかし、のちに、誤解からナチスに追われる身となり、1933年、日本に来ることとなった。タウトは足かけ4年間の日本滞在中、桂離宮をはじめ日本の伝統的建築を賞賛し、日本の文化について、深い愛着を寄せたといわれている。第2次世界大戦をはさんでその前後にわたり、『日本美の再発見』をはじめとするタウトの著作は、日本社会に大いなる喜びをもって迎えられた。
 いま、タウトがイスタンブールで没してから65年を閲し、いろいろな角度から「タウトと日本」というテーマを再検討する時期がきている。M岩波書店の全面的なご協力を得て、このたび、同書店の倉庫におよそ20年間ねむり続けていたタウトの自筆資料、自ら撮影した写真を中心に、日本で彼がなにを見ていたのか、彼の視線の先にあったものは何か、その一部を再構築する試みに着手することとなった。地味な一歩ではあるが、タウトに関する再評価の一歩となるなら、主催者の喜びはこれにつきるものである。

主な出展資料:
 ・タウトの日本滞在中の日記 1933〜1936(自筆/Japan:Tagebuch)
 ・アメリカ建築家協会名誉会員証
 ・『日本文化私観』元原稿 1934〜1935
  (自筆/Japans Kunst-mit europ格schen Augen gesehen)
 ・ベルリンから日本にいたる旅行日記1933.3〜1933.4(自筆/Bis Japan)
 ・タウト撮影写真・タウト肖像写真等 多数
 ※特別出展「タウトノート」立原道造が受講したタウトの講演記録(立原道造記念館蔵)

連絡先:早稲田大学図書館資料管理課長 松下眞也(電話03-5286-1646)


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